
初めて文化ホールへやって来る子どもにとって、いつも過ごしている場所とは違う空間。
少し暗くなった会場で生の音楽が響き始め、舞台からは映像とともに芝居や歌声が届きます。
その一日が、その子にとって初めての「舞台鑑賞」になるかもしれません。
文化ホールや文化振興財団が親子向けの事業を企画するとき。
どんな作品を届けるかと同じくらい、子どもたちに、どんな文化芸術との出会いを届けるか。という視点も大切にしたいところです。
子どもにとっての舞台体験は、開演してからだけではなく、家族と一緒に文化ホールへ向かうことや、チケットを持って客席へ入ること。
照明が変わり、舞台が始まるのを待つこと。
その一つひとつが、初めて出会う文化ホールの景色になります。
上演中、保護者の顔を見たり、気になったものを指さしたり、音楽が聞こえてくると、身体を揺らす子もいます。
そうした時間も含めて、「文化ホールに来て楽しかった」「また舞台を見てみたい」と思える一日になれば、その経験は次の文化芸術との出会いへつながっていきます。

舞台をじっと見つめる子。
思わず声が出る子。
音楽に合わせて手を動かす子。
保護者の膝の上から、少し離れて舞台を眺めている子。
子どもたちの舞台の楽しみ方は、一人ひとり違ってその子なりに舞台を受け取っているかけがえのない時間です。
初めての舞台鑑賞だからこそ、「こうやって見なくてはいけない」と決めすぎず、それぞれの子どもが安心して舞台と出会えること。
そんなやさしさも大切だと、ライブ絵本ルーミーパークでは考えているため、演者たちが会場の子どもたちとコミュニケーションを取りながら物語を進めていきます。

文化ホールや芸術体験が初めてなのは、子どもだけとは限りません。
小さなお子さまと一緒に文化ホールを訪れる保護者にとっても、それは初めての経験になることがあります。
「途中で声を出してしまったらどうしよう」
「最後まで座っていられるかな」
「まだ舞台を見るには早いのかな」
そんな気持ちから、文化ホールへ行くことを少しためらっているご家族もいるかもしれません。
だからこそ「子どもと一緒に来ても大丈夫なんだ」と思える公演があることは、親子が文化芸術に出会うための大切な入口になります。
子どもの楽しそうな顔を隣で見ながら、保護者も安心して一緒に舞台を楽しむ。
そんな時間を大切にしたく、ライブ絵本ルーミーパークでは0才から参加できるファミリーコンサートとして公演をしています。

初めて文化ホールに入った子どもの前で、ヴァイオリンの音が響き、弓が動く様子を、不思議そうに見つめている子がいます。
ピアノの音が聞こえると、身体を小さく揺らす子もいます。
舞台から俳優が語りかけると、一生懸命に手を挙げる子どもたちがいます。
小さな画面やスピーカーを通して音楽や物語に触れる機会が身近になった今だからこそ、目の前で人が演奏し、演じ、声を届ける時間には、生の舞台ならではの体験があります。
子どもたちは「これは文化芸術です」と説明されなくても、それぞれの感覚で音や物語を受け取っています。
その出会いが、「楽しかった」「あたたかい思い出として残った」という記憶になること。
そこから始まる文化体験もあると思い、ライブ絵本ルーミーパークではオリジナルの絵本物語と音楽、映像、役者の芝居や歌、踊りなどあらゆる文化芸術を統合して三世代で楽しめるファミリーステージを届けています。
ライブ絵本ルーミーパークは、子ども自身が物語へ参加できるステージです。
舞台から呼びかけられ、考え答えたり、一緒に歌ったり、ステージに上ってキャラクタールーミーのお手伝いをすることも。
客席から眺める一方通行の物語とは違い、子どもたち一人ひとりが登場人物になって、一緒に物語をつくっていきます。
そのためライブ絵本ルーミーパークでの公演では、客席のあちこちから応援する声やハイ!ハイ!と手を挙げる光景が広がっています。
その日、その場所にいる子どもたちと出演者が一緒になって、物語をつくっていく。
そんな参加の形のファミリーステージは、初めて舞台芸術に触れる子どもたちにとって、親しみやすい入口の一つになるのではないでしょうか。

一度の舞台鑑賞で、すべてが大きく変わるわけではないかもしれません。
それでも、「楽しかった!」「あの楽器、きれいな音だった」「わたし、みんなで応援したんだ」「また行きたい」といった小さな記憶が残ることがあります。
そこから次のコンサートへ、演劇へ、ミュージカルへと、子どもの興味がまた別の文化芸術へ広がっていくこともあります。
子どもたちにとって、地域にある文化ホールがその最初の出会いの場所になる。
親子向けの文化事業には、そんな役割もあると考え、ライブ絵本ルーミーパークでは、公演趣旨などを丁寧におうかがいし、出演者と共有はもちろん、本番に向けた準備をすることを大切にしています。
参加型音楽絵本ファミリーステージ『ライブ絵本ルーミーパーク』では、子どもたちがそれぞれの方法で物語へ参加できる時間を大切にしています。
絵本の物語に、芝居や生演奏、映像、歌、生演奏などが重なり、ライブ絵本作者本人がルーミーと一緒に子どもたちを物語の世界へ案内します。
一人ひとりがそれぞれの感性でライブ絵本の物語と出会い、出演者と一緒になって物語の時間を巡っていきます。
文化ホールの自主事業としての公演内容や、ライブ絵本の詳しい特徴については、「文化ホールの自主事業におすすめ!0歳から楽しめる参加型ファミリーコンサート」の記事でもご紹介しています。
「地域の子どもたちに、初めての舞台体験を届けたい」
「親子で安心して文化芸術に触れられる時間をつくりたい」
そのようなところからでも、ご相談いただけます。
参加型音楽絵本ファミリーステージ『ライブ絵本ルーミーパーク』では、全国の文化ホール・文化振興財団をはじめ、さまざまな会場で親子向け公演を上演しています。
まだ具体的な公演内容や編成が決まっていない場合も、事業の趣旨や対象となるお子さま、ご家族について伺いながら企画をご提案しています。
詳しくは「ライブ絵本の上演依頼について」をご覧ください。