
絵本作家の祐彩(ゆうせい)です。
今日は、絵本『コロネのおしりはどっち?』がうまれた3つのおはなしを、したいと思います。
私、祐彩(ゆうせい)はパンとケーキを製造販売する、東京の下町で生まれました。
子どもの頃は工場で父や祖父に交じりお手伝いをし、お店の片隅に隠れて母や祖母とお客さんの会話をBGMによくひとりで絵を描いたり段ボールで工作をするような子どもでした。
いつも元気な商店街のおじちゃん、おばちゃんたちに「ゆうちゃん、ゆうちゃん」と可愛がられる中、仕事というのは大人が自分の好きなことをする事だと、無意識に感じたのもこの頃かもしれません。
絵本『コロネのおしりはどっち?』のパンやケーキの舞台は、僕が子どもから大人になる成長過程で、見て感じた世界だったのかもしれません。
20代中盤、中学から見ていたミュージシャンの夢に挫折した僕は、生きる目的を失いニートになり突然パリへ行きます。
夢を叶えたアーティストたちの作品を、この目で観たかったのかもしれません。
向こうで高熱で倒れ、家族の大切さをあらためて知った僕は帰国後、結婚を決めます。
幸せな結婚生活とは裏腹に自分が何者で、どこへ向かうのかも分からない状態は変わらず、3年間で3社の転職を繰り返していました。
長男が生まれたことで、自分が本当に望んでいることを発見した私、祐彩(ゆうせい)。
それは『子どもを幸せにしたい』『自分らしい人生を取り戻したい』
この2つを実現するため2010年、会社を辞め自分らしい生き方、働き方をデザインしていくことを決めます。
コロネのように自分が動き出すことで、答えは生み出されて行きました。
自分は何をしている時が好きで、誰といる時が楽しくて、どんなことに喜びを感じられるのか。
こうして僕はデザイン事務所、オリジナルブランド、こども活動、絵本創作、ライブ絵本上演、講座など、自分というカタチを具現化していったのです。
すでに絵本『コロネのおしりはどっち?』をお読みいただいた方は、まさにコロネじゃん!と思われてかもしれません。
そうなんです。コロネは私、祐彩(ゆうせい)の経験からうまれた作品なのです。
きっと誰もが人生の中で、「自分とは?」という疑問にぶつかる時が、あるのだと思います。
そんなことを、パンやお菓子の世界で、おもしろ可笑しいコロネの冒険で描いてみました。
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