
先日、新作ライブ絵本『ハレとアメのきらきらあつめっこ』を小学校の全校児童522名に向けて上演させていただきました。
この作品には、私、祐彩(ゆうせい)が長年描きたかった 日本人が大切にしてきた思いやりや、つながりといった部分を軸に、おもしろおかしい2人のキャラクターを通して描いています。

ライブ絵本は、僕がまだ絵本も描いたことのなかった、2013年に立ち上げたプロジェクトです。
「誰もが自分の人生の主人公」そんなメッセージをひとりで掲げ、親子で体感できるコンテンツとして、音楽・朗読・アニメーション・舞台を融合させた新しいカタチの体験型絵本舞台をつくりたいと意気込んでおりました。
あれから10年以上が経っても続けられているのは、好奇心旺盛で飽き性の祐彩(ゆうせい)君にとって奇跡としか言えません。
自分のためじゃなく、誰かのためというのは、こんなにパワーが出るのだと、僕自身実感できたのもこのライブ絵本様々です。
現在のライブ絵本は2013年のよいところは残しつつ、かなりバージョンアップしました。
10年以上裏方に徹していた僕自身がナビゲーターとなって子どもたちとワークショップを行っちゃったりもしております。

ライブ絵本を通して、子どもと、かつて子どもだった人たちの中にある感性に触れ、たくさんのキラキラを届けて行きたい。
その先には、きっともっとやさしい世界があるはずだと信じています。

【余談ですが、心に残った後日談をひとつ】
この公演を観た娘が、家に帰ったあと、ママの手を取り、袋と火ばさみを持って街へ出かけたそうです。
そして1時間後、街に落ちていたゴミをいっぱい拾って、満面の笑みで帰ってきたとのこと。
絵本の物語の中で、本人なりに芽生えた気づきが、行動となり、誰かの世界をやさしく変えていく…。これからも、そんな体験の物語を子どもたちに届けていけたら嬉しいです。
公演を助成してくださった皆さま、ご協力いただいた先生方、そして大切な時間を共有してくれた子どもたちに、心から感謝を込めて。
