小学館「めばえ」4月号絵本を担当。
全ページTVキャラクターが占める「めばえ」ですが、
毎回1話だけ昔の有名なお話コーナーがあります。
そこで今回「きんのおの ぎんのおの」の絵を担当。
「きんのおの ぎんのおの」は個人的に大好きなお話で、
お話をいただいたときは、森へ行って実地調査をしようかと考えたくらいとても嬉しかった。
このおはなしの好きなところはなんといっても
善い人が善いことに巡りあい、
悪い人(強欲な人)は良くない結果に合う世界。
当たり前だけど、現実はそうじゃない。
今は真面目な人ほど、嫌な想いをしたり、
傷ついたりしてしまうことが多い世の中だと日々感じる中、
それを絵や話の力で少しでもバランスを整えたいと願い、
創作活動をしている部分も少なからずあり。
良いキコリ・・・悪いキコリ・・・
子どもと大人みたい。
生まれたときはみんなこの良いキコリだったのに、
背が伸びるに連れてどんどん悪いキコリが心の中に住み着くようになり、
悪い事というのが当たり前になって、
普通の事になってしまっているような気がする。
でもそもそも悪いことってなんだろう。
僕は今回、この絵本のイラストを描いて、
絵と言葉の力を身をもって体感。
文学と美術のコラボ、そして今ならそこに音楽もトッピングして、
動画なんかも記念日に用意して。
子どもたちに伝わる絵本、
そしてその親たちに考えてもらえるような絵本、
・・・そんなデラックススペシャルコンテンツがつくりたい。
そう思うきっかけにもなったのかもしれない。
いつか絵本をつくろう。