
絵本作家の祐彩(ゆうせい)です。
一日が終わるころ、「今日はちゃんと話せなかったな…」そんな気持ちが、ふとよぎる夜があります。
ちゃんとした時間をつくるのは難しい。ちゃんと向き合おうとすると、かえって難しくなる。
そんなときに、そっと開ける絵本があります。
それが、絵本『ハレとアメのきらきらあつめっこ』です。
絵本『ハレとアメのきらきらあつめっこ』を開くと、まず目に入るのは、性格の真逆なふたり。
白いハレと、黒いアメ。
どちらが正しいかは、どこにも書かれていません。
だからこそ、読み聞かせの最初の一言は、とてもシンプル。
「今日は、ハレとアメ、どっちの気分かな?」
それだけで、子どもは自分の中を探しはじめます。
答えがなくて大丈夫。
「わからない」も、「両方かな」も、この絵本では自然な反応です。
たった1ページ、たった1つの問いかけで、その日の気持ちが、静かに置かれる。
これが、『ハレとアメ』だからこそ生まれる時間だと思うのです。
絵本『ハレとアメのきらきらあつめっこ』の特徴は、自分の行動のすぐ先が描かれていること。
貸したあと。
助けたあと。
応援したあと。
そこに、きらきらが降ってくる。
説明しなくても、「何かが起きている」ことは、子どもは絵から自然と感じ取ります。
だから読み聞かせの途中で、こんな声かけも生まれやすい。
「今日はどんなきらきらを、見つけたかな?」
正解を探す必要は全然ありません。
この絵本は、子どもが自分の体験と重ねる余白がそっと準備されているのです。
絵本の中でアメが最後に気づくのは、特別なごほうびではなく、もっと大切なこと。
その終わり方によって、絵本を読み終えたあとの静かな時間が生まれます。
無理に説明や問いかけをしなくても、子どもはきっと、言葉にできないポッと心があたたかくなる感覚を感じたまま眠りにつけると思うのです。
それはまるで絵本の物語が、その日一日をそっと包んでくれるのかのように。
絵本『ハレとアメのきらきらあつめっこ』は、短い時間でも、親子で感じ合える絵本だと思っています。
登場人物、ハレとアメの存在。
目に見えないけど見えるきらきら。
全部読めなくても、途中で終わっても大丈夫。
忙しくても無理なくできる絵本を使った親子のコミュニケーションは、できると思うのです。
そんな絵本『ハレとアメのきらきらあつめっこ』は、ライブ絵本ルーミーパークで上演中です。生の音楽と舞台表現、そして主題歌『きらきら』の歌手ライブと合唱を体験しにきてくださいね。
