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街にやさしいキラキラが降った日

絵本作家の祐彩(ゆうせい)のクリスマスのチャリティ活動

絵本作家の祐彩(ゆうせい)です。

毎年12月になると、北千住の街に、少し不思議で、どこかあたたかい光景が生まれます。

大人も子どもも、みんなサンタクロースの衣装を着て、商店街を歩いているのです。

この「サンタウォーク」というチャリティイベントに、僕は第1回目からアートディレクターとして関わらせてもらっています。

キャラクターデザインや世界観づくり、毎年参加した子どもたちに手渡される缶バッジのデザインなどを担当してきました。

サンタになって歩く、ただそれだけのこと

イベントの内容は、とてもシンプルです。
サンタの衣装を着て、謎解きをしたり、スタンプを集めたりしながら、街を歩く。

でも、その参加費が、支援が必要な子どもたちへのクリスマスプレゼントになります。

今年で9回目。
場所は4つの商店街がひとつになった、日本一長い商店街。

今年の謎解きを考えたのは、地元の大学生たち。
子どもたちが楽しめる仕掛けを考案してくれて、大人も子どもも自然と笑顔になります。

僕がこの活動で大切にしているのは、「かわいくすること」や「目立たせること」ではありません。

サンタウォークの世界観やキャラクターは、誰かを励ましたり、優しく包んだりする入口のような存在であってほしいと思っています。

イベントの日、
缶バッジを胸につけて歩く子どもたちを見ると、その小さな丸の中に、楽しかった親子の記憶がそっと残ってくれたらいいな、と感じます。

クリスマスプレゼント

イベントで集まった参加費は、後日「サンタデリバリー」として、遺児の子どもたちや、困難を抱える家庭の子どもたちへ、クリスマスプレゼントとして届けられます。

そのとき僕は自分の絵本にサインをして、一緒に贈っているのですが、今回は今年書籍化した絵本『ハレとアメのきらきらあつめっこ』を贈りました。

絵本一冊で、何かが大きく変わるわけではないのかもしれません。
でも、開いたときに、「誰かが自分のことを想った…」そんな気配が、ほんの少しでも伝わったらいいなと思っています。

街と人と、見えないところでつながる

子どもの貧困という言葉は、とても大きく、重く感じられます。
けれど、このチャリティサンタウォークは、まず「一緒に歩く」「一緒に笑う」ところから始まります。

誰かのために、何か特別なことをしなくてもいい。
サンタの格好をして街を歩く。
それだけで、やさしさは、ちゃんと巡っていく。

今年もまた、街にそんな時間が流れ、キラキラが優しく降っていました。

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